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看護師/ ポジティブ心理カウンセラーのりょうです。
今回は、『ニュートラル』についてお伝えしようと思います。
孔子、ブッダ、アリストテレスも身に着けた思考|ニュートラル
ニュートラル ≒ 0、中立、中間、フラット
デジタル大辞泉によると
[ 形動]
1 いずれにも片寄らないさま。中立的。中間的。「ニュートラルな物の見方」
2 自動車などで、ギアがかみ合わず動力が伝達されない状態。
芸術的に言うと、
色:白、黒、グレー、ベージュ、カーキ、アイボリーなどの中間色、無彩色
音楽:滝の音、海の音、焚火の音などの環境音
科学的に言うと、
数学:0、プラスとマイナスの中間
化学:中性
生物学:中性、無性の性別、ホメオスタシス
物理学:慣性の法則
地学:カーボンニュートラル
というように、共通して、『中立』、『中間的』な現象を表しているようです。
座禅的な感覚|脳の活性化
私たちのマインドがニュートラルな状態とは、ポジティブでも、ネガティブでもない中間の状態です。
ニュートラルな状態にあると、過度にはしゃいだり、過度にいらいらせず、いつも自然体で気持ちの余裕がうまれやすいと言われています。
これは、座禅で瞑想しているときに起きている脳の『前頭葉』が活性している状態です。
理性的な前頭葉が活性するからこそ、過敏になっている偏桃体(情動を司る)が落ち着き、過度の欲求、感情が柔軟にコントロールできるというしくみのようです。
あらゆるものは、ニュートラルに向かおうとする|ホメオスタシス
部屋が片付いたと思えば、散らかり
よい一日だと思ったら、翌日はなんだかいけてない
暑い日が続いたら、涼しい日がくる
このようにあらゆるモノやコトは、マイナスになるとプラスになり、プラスになるとマイナスに向かっていきます。
陽、早い、アクティブ、動き|+
+といえば、太陽、早い、アクティブ、動きなど活動的で、発散するモノやコトを思い浮かべるかもしれません。
- ビッグバン
- 太陽のエネルギーが増大
- 地球の気温が上がる
- 生命が誕生する
- 競争社会
- 主観的
- 右脳
など、外に向かっていることが多いようです(エントロピーの増大)。
陰、遅い、パッシブ、静か|ー
ーといえば、月、遅い、パッシブ、静かなど消極的で、収束するモノやコトを思い浮かべるかもしれません。
- ビッグクランチ
- 太陽のエネルギーが減少
- 地球の気温が下がる
- 生命が死を迎える
- 協調社会
- 客観的
- 左脳
など、内に向かっていることが多いようです(負のエントロピー)。
中、間、ニュートラル|±
± といえば、中、間、0など中立的で、中間的なモノやコトを思い浮かべるかもしれません。
- ビッグバン ⇔ ビッグクランチ
- 太陽のエネルギーの増加 ⇔ 減少
- 地球の気温が上がる ⇔ 下がる
- 生命が誕生する ⇔ 死を迎える
- 競争 ⇔ 協調
- 主観的 ⇔ 客観的
- 右脳 ⇔ 左脳
など、プラスとマイナスの中間の状態を表しやすいです。
この状態があるからこそ、地球の気温が上がりすぎたり、生命が増えすぎたりして、生態系が崩れてしまうのを防いでくれています。(ホメオスタシス)
私たち人間であれば、体温が上がれば、汗が出ることで、体温が下がったり、悲しい気持ちのあとは、楽しい気持ちになろうとして、心と体という生態系が崩れるのを防いでくれているようです。
不安定な時代だからこそ、必要なマインド『ニュートラル』
食べなさすぎると栄養不足に、
食べ過ぎると肥満に
働かなすぎると認知症に、
働きすぎると心筋梗塞に
このように極端になると、私たちの心と体は、かならず不調をおこしやすいしくみになっています。
そのため、
食べなさすぎず、食べ過ぎず
働かなすぎず、働きすぎず、
両極の中間、『ニュートラル』なマインドが、こころとからだのバランスを整え、パフォーマンスや生産性を高める基盤となるようです。
将来の見通しがつきにくく、不安定になりやすい現代だからこそ、『ニュートラル』は、必要なマインドかもしれません。
かつて、孔子、ブッダ、アリストテレスも『ニュートラル(中庸、中立)』の必要性を唱えていたように。