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仕事がきついと感じている救急看護師さんへ|きつさの原因と対処法

りょう

お疲れ様です。
救急看護のお仕事や勉強会で、毎日お忙しいところ、この記事をクリックしていただき、ありがとうございます。
看護師(元救急科6年)/ ポジティブ心理カウンセラーのりょうです。

今回は、仕事がきついと感じている救急看護師さんへ、事例を交えながら、きつさの原因と対処法をお伝えしようと思います。

ニュートラルくん

今回の依頼者さんは、看護師歴3年、救急看護の仕事、プリセプター、人間関係などに疲れを感じているにゃーさんです。

にゃーさん

救急看護師3年してきましたけど、普段の仕事に加えて、プリセプターもしないといけなく、仕事が多忙です。そのせいか、上手く寝れなかったり、食べ過ぎたりすることがあります。おそらく、自律神経失調症の傾向があると思います。

もくじ

そもそも体への負担が大きい救急看護という仕事

ストレス過多になりやすい救急看護師さん

救急看護師さんは、他の科と違って、循環器、呼吸器、消化器など幅広く見なければならないため、とても負担が大きい科の傾向があります。また、緊急度、重症度も高いため、常に緊張状態で、心、体へのストレスが高く、不眠、自律神経失調症、片頭痛などを引き起こしやすいリスクが高いようです。

3K以上のきつさ

「3K」といえば、きつい、汚い、危険ですが、救急看護の場合、きびしい、帰れない、給料少ないなど、3K以上のきつさはあることが多いです。ほかの科より、負担が多く、残業も多い割には、危険手当がつかないといったように、割に合わず、離職する方も多いようです。

また、体力面で見た場合、一般科より約2~3倍のストレス量なので、その分、食べる量、飲む量も2~3倍になりやすい傾向があるかもしれません。余暇が少ないため、加工食品、インスタントなどが多くなるため、良質なビタミン、タンパク質などを摂取しづらいため、おのずと便秘や下痢、不眠、易怒感、生理不順などといったさまざまな体の不調が生まれやすくなります。

この点から見ると、体力がある20~30代にしか、最大のパフォーマンスを出しにくい傾向があるかもしれません。

自分のバイタルを見過ごしやすい

多くの病院では、普段の仕事に加え、勉強会、学会などがあり、休みなのに休めない状況にあるようです。救急看護であると、BLS、ACLS、JNTECなど多くの資格があり、休みの日を返上して、資格を取ったり、勉強するスタイルが多いかと思われます。

しかし、この状態が1年、2年と続いていくと、不眠、便秘などといった自分のバイタル変化を見過ごし、睡眠薬、便秘薬で済ましやすいです。それが、5年、10年と続いていくと、睡眠薬、便秘薬を手放せなくなり、自分自身が、患者になってしまいやすいです。

自分が急変しないように

看護師さんは、このような背景もあり、バーンアウトするリスクが高いと言われています。患者さんを助けるはずの看護師さんが不健康になってしまう傾向がありますが、なかなかこの背景を知られていなかったり、軽視されやすいのが現状のようです。

少子高齢化、近年のコロナ感染症による影響で、より看護師さんへの負担が高まっている中、看護師さん自身が急変してしてしまわないように、自分への癒し、セルフケアがとても重要と思われます。

自分のためのフィジカルアセスメント

「休む」という看護師の仕事

心理学的に、救急看護師さんがバーンアウトを引き起こさないようにするには、ここ1週間の睡眠、腸の調子、感情の変化など、患者さんのフィジカルアセスメントをするように、自分のためのフィジカルアセスメントをするとよいと言われています(フォーカシング)。

自分のためのバイタル測定

入院される患者さんでも、血圧がわずかに下がっていたり、心拍数が上がっていると、近々、ショックバイタルに移行しやすいのと同じように、自分の体で起こっているわずかな変化でも、寄り添うことが体調を崩さないポイントであると思われます。

<例>

  • ここ1週間寝つきが悪い
  • 便秘が1週間が続く
  • なんかいらいらしやすい

など

自分をアセスメント

自分のわずかな変化をつかめたら、「最近入院多くて、忙しいから、体調が崩れやすいかもしれない」など、その変化がなぜ起こっているのかを軽く、アセスメントするとよいかもしれません。

<例>

  • ここ最近、入院が多かったから疲れているかもしれない。→交感神経優位になって、寝つきが悪いかも。
  • 最近、休憩時間が少なく、加工食品やお菓子だけに済ませてしまっていた。→便秘の原因かもしれない。
  • 勉強会の準備で、うまく寝れてない。→脳神経の回復が不良で、いらいらしやすいかもしれない。
    など

など

自分の看護ができるほど、患者さんの看護ができる

このように自分自身のフィジカルアセスメントをしていると、おのずと病態生理をアセスメントして、いろいろと調べたり、仮説検証するため、より看護の質を高めやすい傾向にあります。

心理学では、このように自分の体に寄り添うことを「フォーカシング」と言われます。

「なんかいらいらする」、「なんかもやもやする」など、ほんのわずかな心と体の変化に気づき、寄り添うこと。

それがメタ認知(客観視)を高め、柔軟かつ冷静に、フィジカルアセスメントしたり、チーム連携するなどといったセルフマネジメント力を高めやすいと言われています。

働きすぎませんように

今回のにゃーさんのように、看護師の人間関係に疲れて、自分の心、体のケアができずに、だれにも相談できていない看護師さんが多くいらっしゃるように思います。

これは、少子高齢化による人手不足不規則な勤務体制、長時間働くことを「美」とする文化など、さまざまな要因が重なって、過労になりやすいからかもしれません。

そして、職柄上、まじめに、誠実に、患者さんに向き合う反面、自分自身の辛さやきつさなどを押し込めてしまう傾向があるからかもしれません。

しかし、看護師さんも人間なので、その辛さやきつさをため込んでしまうと、不眠、自律神経失調、腰痛、イラつき、食べ過ぎるなど、心身の不調が起こってしまいます。

日本看護協会のデータでは、約20,000人の看護師さんが、過労死危険レベルに達していると言われています1)

また、2021年度の過労死等防止対策白書では、業種別で、医療・福祉関係者の精神障害になる例は、上位にあるようです2)

厚生労働省:過労死等防止対策白書、2021年
厚生労働省:過労死等防止対策白書、2021年

りょうは、そのような救急看護師さんの辛さやきつさを減らせるよう、アバターで、絵やマンガを使いながらできるメンタルケア(アートセラピー)セルフマネジメントサポートなどをしています。

無料体験も受け付けていますので、どうしても辛いとき、きついときなど、先輩や友達に言いづらいときなどに、ご活用いただければうれしいです。

働きすぎませんように。

りょう
看護師10年(元救急科)/アートセラピスト/ ポジティブ心理カウンセラー
マンガとアバターを使って、20~30代の方のためのメンタルケアをしております🌛

アバターとマンガでメンタルケアができます🌛

参考文献

1)日本看護協会:緊急実態調査、2008年
2)厚生労働省:過労死等防止対策白書、2021年

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案内人

りょうのアバター りょう 看護師/アートセラピスト/ポジティブ心理カウンセラー

所属学会 : 芸術療法学会、統合医療学会|アトピー持ち | HSP

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