お疲れ様です。
看護師(10年目)/アートセラピストのりょうです。
お仕事がお忙しい中、ご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、人間関係に疲れた看護師さんへ、事例を交えながら、疲れる「理由」と「対処法」をお伝えしようと思います。
依頼者さんは、看護師歴3年、お局などの人間関係に疲れを感じているぱんさんです。
看護師3年してきましたけど、お局にこびへつらったり、気を遣うのがほんとに疲れます。仕事をするだけでも疲れるのに、無駄にお局に気を遣うのがきつすぎます。
人間関係に疲れる理由
振り回される
人間関係に疲れる理由として、 人間関係に振り回されることがあります。
あれこれと言ってくるおつぼね、 プリセプター、 師長などなど・・・。
同僚だけでなく、医師、患者さんや 患者さんの家族 などにも振り回されることがあるかもしれません。
特に看護師さんは、 医師と 患者さん、家族さんの間に立つことが 多く、 あれこれと引っ張られたり、 振り回されて 疲れやすいかもしれません。
労働環境が悪いとギスギスしやすい
そもそも看護師は、 きつい、汚い、危険 の3K以上に、 給料が少ない、 緊急性が高い、臭いといったように ストレスが高い職種でもあります。
そういった職種の場合、 ギスギスとした人間関係になりやすく、 陰湿ないじめが起きたり、 ハブられたり、 疲れやすいといったことは起きやすいようです。
人手不足による仕事が増える
ご存知の通り、現在は少子高齢化で、 慢性的に医療者が不足しています。
「2025年問題」と言われている通り、2025年、 約800万人の 団塊の世代が75歳になったとき(後期高齢者)、これまで以上に医療者不足となると言われています。
人手不足ということは、 仕事量も増えやすく、 ストレスも増えやすい。
すると、人間関係もギスギスしやすい、疲れやすい ということが起きやすくなっていると思われます。
人間関係に振り回されないコツ
人間関係から一歩引く習慣
看護師さんのようなサービス業の場合、 常に対人ストレスがあるため、 「人」に疲れやすいかもしれません。
だからこそ、 一人旅に行ったり、 好きな趣味の時間を作ったり、 人間関係から一歩引 ひいてみると、 疲れを癒しやすいと思います。
人間関係の疲れが癒されると、 「客観的に」人間関係について見ることができ(患者さんの病態をアセスメントするように)、 モヤモヤしたり、イライラすることも減ったりしやすいようです。
そのため『意識的』に、 人間関係から一歩引く習慣を持っておくと疲れにくいかもしれません。
「非言語的」な絵や音楽で表現する
そして、看護師として生活していると、 「言葉」でイライラやモヤモヤなどの気持ちを伝えることが多いかもしれません。
しかし、心理学的に、 心の奥底にあるイライラやモヤモヤは、 言葉だけで表現 しきれない部分があるようです。
その結果、おつぼねやプリセプターとの嫌な記憶を思い返して、眠れなかったり、食べ過ぎ、飲みすぎになりやすい傾向にあります。
そのため、イライラは赤色、 モヤモヤは青色など、「非言語的」な色や形、 音楽で表してみると、 より自分の気持ちがすっきりと現れやすいと言われています。(カタルシス効果)
がんばりすぎない
最後に大事なことは、「頑張りすぎない」です。
バイタルサインやケア、記録などでも疲れるのに、 お局やプリセプターなどの人間関係に疲れやすいのが、看護師さんの特徴だと思われます。
そのため50%から60%くらいの気持ちで、 仕事を頑張り、 残りは自分の好きなことに集中する。 (例えば 音楽、漫画、 ディズニー、登山など)
心の奥底からワクワクさせることほど、人間関係の疲れを癒してくれると思うので、仕事以外のことで、頑張る時間を見つけてみるとよいかもしれません。
働きすぎませんように
今回のぱんさんのように、看護師の人間関係に疲れて、自分のケアができずに、だれにも相談できていない看護師さんが多くいらっしゃるように思います。
これは、少子高齢化による人手不足、不規則な勤務体制、長時間働くことを「美」とする文化など、さまざまな要因が重なって、過労になりやすいからかもしれません。
そして、職柄上、まじめに、誠実に、患者さんに向き合う反面、自分自身の辛さやきつさなどを押し込めてしまう傾向があるからかもしれません。
しかし、看護師さんも人間なので、その辛さやきつさをため込んでしまうと、不眠、自律神経失調、腰痛、イラつき、食べ過ぎるなど、心身の不調が起こってしまいます。
日本看護協会のデータでは、約20,000人の看護師さんが、過労死危険レベルに達していると言われています。
また、2021年度の過労死等防止対策白書では、業種別で、医療・福祉関係者の精神障害になる例は、上位にあるようです。
りょうは、そのような看護師さんの辛さやきつさを減らせるよう、アバターになって、絵やマンガを使ったメンタルケア(アートセラピー)をしています。
どうしても辛いとき、きついときなど、先輩や友達に言いづらいときに、ご活用いただければうれしいです。
どうか働きすぎませんように。
参考文献
- 日本看護協会:緊急実態調査、2008年
- 厚生労働省:過労死等防止対策白書、2021年
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