気圧が下がると、アトピー性皮膚炎がひどくなりやすい
アトピー性皮膚炎のしんどい理由として、「かゆくて、寝られない」「人目が気になる」「皮膚の乾燥」「スキンケアが大変」といったことが多いかもしれません。そして、悪化してしまう原因は、アトピー素因(家族の遺伝、IGE抗体)、食べ物、衣類、人間関係のストレス、仕事、思春期などはよく聞くかと思いますが、じつは、気圧もかかわっていると言われています。
気圧が下がると、体がふくらむ
山に登った時に、ポテチがふくらむように、私たちのからだも、気圧が下がると、いつもより体がふくらみます。
体がふくらむと、
自律神経や血液の流れが悪くなる
満員電車に乗ると、苦しくなるように、体がふくらむと、自律神経や血管が圧迫されて、神経と血液の流れが悪くなってしまいます。
血液の流れが悪くなると、体の水分、毒素、リンパ液がたまりやすくなり、黄色い液体(浸出液)が増え、
神経の流れが悪くなると、必要なホルモン(アドレナリン、アセチルコリンなどの神経伝達物質)が流れにくくなるので、もやもやしたり、いらいらしやすくなって、ひっかくことが多くなります。
それを繰り返すことで、バリア機能が落ち、皮膚の乾燥が強くなり、スキンケアが追い付かなくなることが起きやすくなります。
気圧に合わせた生活で、辛さを減らす
このように、気圧の変化は、私たちの体に影響しやすいので、おのずと、アトピー性皮膚炎もよくなったり、わるくなったりします。そのため、ニュースの天気予報で、晴れや雨があるように、アトピーの天気予報をすることがしんどさを減らすポイントとなります。
天気予報は、アトピー予報
地球の天気は、気圧が低くなると、くもり、雨が降りやすく、気圧が高くなると、晴れやすくなるので、ニュースで天気予報を見たときに、おおまかにアトピー性皮膚炎が晴れの日がよくなりやすい、雨の日が悪くなりやすいなど予測しやすくなります。(個人差あり)
もしくは、ここ3日間の天気とアトピーの様子を見て、予測してみるのもよいでしょう。
1週間の天気を見て、アトピー悪化を防ぐ
はじめは、どのくらいアトピーと気圧が影響しあっているか、わかりにくいと思うので、3日ごとに様子を眺めてみるとよいかもしれません。その3日のうち、かゆみ、睡眠、仕事のしやすさ、スキンケアのしやすさ、バリア機能はどうかなどを眺めるために、スマホで、体の一部分を写真で撮ったり、メモを取っておくとよりわかりやすいと思います。
なんとなくリズムがつかめてきたら、1週間の天気とアトピーを予想してみる。
スマホやノートにメモをしておく。
それが慣れてきたら、2週間、3週間と予測してみる。
スマホやノートでメモをしておく。
これを繰り返すことで、はやめにスキンケアをしたり、スケジュールにゆとりを持たせる習慣が生まれやすく、極端なアトピーの悪化を防ぎやすくなります。
そして、地球も私たちの心臓と同じように、大きなリズムがあるので、天気が崩れそうな週は、薬を増やしたり、良くなりそうな週は、減らすなど、地球のリズムに合わせることがポイントかもしれません。
がんばりすぎませんように
アトピーは、ギリシャ語由来で、「奇妙な」「とらえどころない」という意味のようです。
良くなったと思ったら、突然悪くなったり、
悪くなったと思ったら、突然よくなっている。
人間関係のストレスで悪化したり、
お酒でも悪化したり、
布団の汗でも悪化する。
そういう「とらえどころがない」からこそ、人から「ただの皮膚の病気でしょ」「あぁアレルギーね」と誤解されてしまう。
だからこそ、どうか、ご自身を責めすぎず、
がんばりすぎませんように🌛
こちらでは、アバターを使いながら、絵やマンガを描くだけでできるアトピーの方のための『メンタルケア』をしていますので、気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
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