お疲れ様です。
看護師/アートセラピストのりょう(アトピー持ち)です。
いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、膝の裏のアトピーが辛い方へ、原因と対処法をお伝えしようと思います。
依頼者さんは、アトピー歴20年。ズボンが擦れて、膝の裏のアトピーが悪化し続け、アトピーで辛い思いをされているぱんさんです。
ここ1年、ずっと膝の裏が痛くて、出血してるんです。
薬つけてもいまいちだし。
ほんとにしんどいぱん。
気にしてなかったところほど悪化しやすい
膝の裏といえば、アトピーが表れやすい部分の一つです。
そして、いつの間にか悪化してる部分でもあり、治りづらいこともあるかもしれません。
ストレスがかかりやすいところほど悪化する
膝の裏は、膝関節の裏側で、くぼみになっているため、汗やあかなどがたまりやすい部分です。
また、ズボンをはいていると、歩くたびにズボンの生地がすれてしまうため、膝の裏に刺激を与えます。
このように、
汗とアカ + ズボンによる擦れ
により、皮膚に負担(ストレス)がかかり、ぶつぶつや赤みなどアトピーの症状があらわれやすい傾向にあります。
これは、膝の裏のみならず、肘の裏、わきの下、陰部なども同様に、汗、アカ、衣類による擦れなどといったさまざまなストレスがかかりやすい部分なので悪化しやすい傾向にあると思われます。
「無意識」にひっかくことで悪化
そして、普段生活していると、なかなか膝の裏について気にしにくいため、寝ているとき、トイレに行ったときなどに、無意識に引っ掻いていることがあります。
これが毎日続いてしまうと、さらに皮膚へ負担をかけてしまい、ぶつぶつや赤みが悪化させ、血や黄色い液が出たり(浸出液)、ガサガサ、ぼろぼろ(痒疹)になりやすいです。
しかし、普段は、仕事、家事などで追われていると、そのことに気づかなかったり、わかっていても手が伸びてしまい、引っ掻いてしまうことがあります。
その結果、薬を塗っても、1週間後くらいに悪化してしまうといったことが起こりやすいかもしれません。
無意識にひっかいていることに気づくことがポイント
このような場合、一度立ち止まって、「無意識に引っ掻いていること」に気づくことがポイントになります。
例えば、ノートにメモしておく、スマホでメモしておくなどといったように、自分の引っ掻きをモニタリングしていきます。そうすると、脳が「無意識に引っ掻いてしまう」と記憶しやすいため、次引っ掻いてしまうときに、立ち止まりやすくなります。
絵を描いて、客観視してみる
心理学的に、自分がやっている行動を客観視することを「メタ認知」といいます。
このメタ認知が高まると、自分がどのようなときに引っ掻き、どのようなことが原因で悪化するかを客観的にみることができます。その結果、悪化しやすい習慣を避けるようになり、引っ掻くことが少なくなり、アトピーが悪化しにくくなるといった流れです。
しかしながら、習慣的に自分を客観視していない限り、このメタ認知を高めるのは時間がかかります。
そのため、ここでは、絵を描いて客観視する方法をお伝えします。
1.自分の体を描く
まずは、A4サイズほどの白い紙に自分の体を描きます。ポイントは、上手い下手関係なく、自分の体だと思って描くことです。
2.アトピーが悪化している部位を描く
次は、描いた自分の体の首や膝の裏などに、ぶつぶつ、赤み、かさかさなどの色を付けたり、形を描いたりします。
例)
膝の裏に、赤色のぶつぶつ
3.悪化しやすい習慣を描く
さいごに、体の周りに、ビール、ズボン、汗などといった、アトピーを悪化してしまう習慣や原因を描いていきます。
例)
膝の裏 ← 汗、アカ、ズボン
こうすることで、膝の裏のアトピーが、どんなことで悪化しているか客観視しやすくなります。
これを週1回ほど繰り返すと、客観視しやすくなり、膝の裏のアトピーが減りやすくなります。
今回紹介したこの客観視の方法は、「フォーカシング」といいます。絵をつかった心理療法であるアートセラピーで使われている手法です。
気になる方は、こちらの動画をご覧ください。
がんばりすぎませんように
アトピーは、ギリシャ語由来で、「奇妙な」「とらえどころない」という意味のようです。
良くなったと思ったら、突然悪くなったり、
悪くなったと思ったら、突然よくなっている。
人間関係のストレスで悪化したり、
お酒でも悪化したり、
布団の汗でも悪化する。
そういう「とらえどころがない」からこそ、人から「ただの皮膚の病気でしょ」「あぁアレルギーね」と誤解されてしまう。
だからこそ、どうか、ご自身を責めすぎず、
がんばりすぎませんように🌛
りょう
アートセラピスト | 看護師 | ポジティブ心理カウンセラー
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